時の流れが激しくて
2004年11月15日今日は俺の一番大切な人、兄ちゃんの命日でした。兄ちゃんって言っても実兄じゃなくて親戚の兄ちゃんだけど。
俺の親は5つ下の弟が生まれてから俺の事なんか全く省みなくなって、唯一、兄ちゃんだけが俺に優しくしてくれた。まだ俺が仙台にいた頃よく遊びにきてくれてた。ゲーセンに連れてってもらったり、色々面白い事を教えてもらった。仙台から引っ越した時、泣いたのは友達との別れの所為じゃなくて兄ちゃんとの別れの所為。引越しの日も兄ちゃんは朝から家に来てくれて、最後まで遊んでくれてた。
新庄に引っ越してきて数年が経ち俺が中学に上がってしばらくしてからの事。兄ちゃんが突然家に住む事になった。何も知らなかった俺は素直に喜び、兄ちゃんが来てからは毎晩一緒にゲーセンに行った。兄ちゃんは酒と煙草が大好きで、それを手放す事は無かった。仙台にいた頃との違いはその程度であとは昔のままの兄ちゃんだった。ホント、夢のようだった。
ある日、夜中リビングの脇を通ると兄ちゃんと親父の話し声が聞こえた
「何故Jackを連れ回す?あいつはまだ中学1年生のガキだぞ」
「ごめん、全部俺が悪いんだ。」
俺が兄ちゃんに頼んで毎日ゲーセンに連れていってもらってたのに何故兄ちゃんが叱られるのか、不思議で仕方なかった。
数日後、学校から帰ってくるとリビングから怒鳴り声が聞こえた。母から外で遊んでこいと言われ、俺は外に遊びに行くことになった。
家に帰ってくると、兄ちゃんはいなかった。出ていったと聞かされた。
後で聞かされた話によると兄ちゃんはアルコール中毒で、ニコチン中毒で、薬物中毒でかなり精神的に不安定だったらしい。その療養の為に故郷である新庄に来たんだとか。正直、理解不能だった。嘘だろ?それなら、俺の前であんなに優しかった兄ちゃんは何だったんだ?
「***はな、お前の前じゃ決してそんな所見せまいと必死で努力してたんだよ。」
それから兄ちゃんは何度も精神病院に入退院を繰り返していたらしい。
時が経ち、中3の秋。兄ちゃんから突然電話がかかってきた。会話は他愛も無い事ばかりだった。最後に「頑張れ」って言ってくれた。
1週間後、兄ちゃんが仙台のマンションで死んでいるという連絡が来た。死因はクモ膜下出血。正式な死亡日時はあの電話の日だった。
兄ちゃんは最後の最後まで俺の事を気遣ってくれた。親からも見捨てられた俺に唯一優しくしてくれた。
次の年の夏、俺は仙台に訪れた。小さな大会だったがマジックの大会の為に。
準決勝、相手カウンターモンガー、こちらトレンチ、相手ライフ10、手札5、場には大量の土地と神秘の蛇2。こちら手札0、ライフ4、場には大量の土地。最後のドローをする瞬間、兄ちゃんの声が聞こえたような気がした。
ちなみにその時引いたカードはウルザの激怒。場には大量の土地。俺は何が起きたのか理解できず、無言で相手にレイジを突きつけましたとさ。
俺の親は5つ下の弟が生まれてから俺の事なんか全く省みなくなって、唯一、兄ちゃんだけが俺に優しくしてくれた。まだ俺が仙台にいた頃よく遊びにきてくれてた。ゲーセンに連れてってもらったり、色々面白い事を教えてもらった。仙台から引っ越した時、泣いたのは友達との別れの所為じゃなくて兄ちゃんとの別れの所為。引越しの日も兄ちゃんは朝から家に来てくれて、最後まで遊んでくれてた。
新庄に引っ越してきて数年が経ち俺が中学に上がってしばらくしてからの事。兄ちゃんが突然家に住む事になった。何も知らなかった俺は素直に喜び、兄ちゃんが来てからは毎晩一緒にゲーセンに行った。兄ちゃんは酒と煙草が大好きで、それを手放す事は無かった。仙台にいた頃との違いはその程度であとは昔のままの兄ちゃんだった。ホント、夢のようだった。
ある日、夜中リビングの脇を通ると兄ちゃんと親父の話し声が聞こえた
「何故Jackを連れ回す?あいつはまだ中学1年生のガキだぞ」
「ごめん、全部俺が悪いんだ。」
俺が兄ちゃんに頼んで毎日ゲーセンに連れていってもらってたのに何故兄ちゃんが叱られるのか、不思議で仕方なかった。
数日後、学校から帰ってくるとリビングから怒鳴り声が聞こえた。母から外で遊んでこいと言われ、俺は外に遊びに行くことになった。
家に帰ってくると、兄ちゃんはいなかった。出ていったと聞かされた。
後で聞かされた話によると兄ちゃんはアルコール中毒で、ニコチン中毒で、薬物中毒でかなり精神的に不安定だったらしい。その療養の為に故郷である新庄に来たんだとか。正直、理解不能だった。嘘だろ?それなら、俺の前であんなに優しかった兄ちゃんは何だったんだ?
「***はな、お前の前じゃ決してそんな所見せまいと必死で努力してたんだよ。」
それから兄ちゃんは何度も精神病院に入退院を繰り返していたらしい。
時が経ち、中3の秋。兄ちゃんから突然電話がかかってきた。会話は他愛も無い事ばかりだった。最後に「頑張れ」って言ってくれた。
1週間後、兄ちゃんが仙台のマンションで死んでいるという連絡が来た。死因はクモ膜下出血。正式な死亡日時はあの電話の日だった。
兄ちゃんは最後の最後まで俺の事を気遣ってくれた。親からも見捨てられた俺に唯一優しくしてくれた。
次の年の夏、俺は仙台に訪れた。小さな大会だったがマジックの大会の為に。
準決勝、相手カウンターモンガー、こちらトレンチ、相手ライフ10、手札5、場には大量の土地と神秘の蛇2。こちら手札0、ライフ4、場には大量の土地。最後のドローをする瞬間、兄ちゃんの声が聞こえたような気がした。
ちなみにその時引いたカードはウルザの激怒。場には大量の土地。俺は何が起きたのか理解できず、無言で相手にレイジを突きつけましたとさ。
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